イギリス出張レポート「SOUND LEISURE Technical Training」


2023年10月17-18日、イギリス・リーズにあるジュークボックスメーカー「SOUND LEISURE」本社にて開催された「ジュークボックス テクニカルトレーニング」へ参加してきました。

当社が日本代理店を務めるイギリス・サウンドレジャー(SOUND LEISURE)社は、ロンドンから北へ300km、LINER(特急電車)で約2時間ほどの場所にある大都市リーズ(Leeds)に本社&ファクトリーを構えます。

1978年にイギリスで創業したサウンドレジャー社は、当初、ドイツからレコードチェンジャーメカニズムを仕入れ、独自の技術でジュークボックスの開発、製造を開始。1988年には、イギリス最大の高級百貨店「Harrods(ハロッズ)」から富裕層向けジュークボックスのオーダーが殺到し、一躍メジャーブランドへと成長していきました。
その後も次々と最新技術を駆使したモデルを投入し、ショップやオフィス、プライベートなど様々なシーンで愛用されています。

ファクトリーギャラリーでは、社長Mr.Chris自ら、展示している歴代モデルの特長や開発秘話等を解説され、時代と共に歩んできたブランドヒストリーをご紹介いただきました。
1978年に製造された初代モデル(写真右端)をはじめ、1980年代に開発されたレコードモデルのジュークボックスの数々。

デジタル化が進んだ1990年代のCD対応モデルは、様々なデザインがリリースされていました。

2000年代に登場した、電話回線を使った映像付きビデオジュークボックスやインターネットコンテンツと融合したデジタルモデルなど、画期的なモデルの開発も行っていました。(実際は映像コンテンツの容量が重く、ヒットはしなかったようです)

現行モデルも美しいイルミネーションを放ちながら、様々なゲスト等をお迎えしています。

ネオンサインも豊富にラインナップ。こちらもオーダー可能との事。

ピンボールマシンやテーブルサッカーゲームなどのアーケードゲームも取り扱っており、ヨーロッパでは人気のアミューズメントだそうです。

続いてファクトリーでは、主力商品であるクラシックモデル ジュークボックスの製造が行われており、ウッドキャビネットからメタルパーツの製造工程や、メカニカルテストエリア、塗装ブース、組み立て・梱包作業まで全行程が一つの巨大なファクトリー内で進められており、自社生産ならではのスピーディーな連携と様々なニーズに対応されていました。





また、サウンドレジャーでは、キャビネットデザインのカスタマイズも受け付けており、ファクトリーには世界中からオーダーを受けた様々なカラーモデルも平行して作られていました。



今回は、フランスやオランダ、スイスなどヨーロッパ各地のディストリビューターと一緒にトレーニングに参加し、当社も扱っているEP/LPレコードモデルやCDモデルのメカニズム解説、トラブルシューティング等のレクチャーを受け、メーカーとの情報共有をより深める事ができました。




二日間のトレーニング講習が終わり、無事「認定証明書」をいただきました。

二日間に渡り、様々な情報をレクチャーしていただいたサウンドレジャーのスタッフの皆様に感謝致します!ありがとうございました。

【番外編】
飛行機でヒースロー空港に到着後、リーズに向かうまでに少し時間があったため、ロンドン市内のレコードジャケットロケ地を散策してきました!

まずは、ロンドンと言えばココ!世界一有名な横断歩道『Abbey Road』。
1969年にザ・ビートルズがリリースしたアルバム「Abbey Road」のジャケット写真で一躍有名になった場所で、今では英国の文化的・歴史的遺産にも指定されており、50年以上経った今でも多くのビートルズ・ファンがその地を訪れ写真撮影などを行っていました。

続いて、UNDERGROUND(地下鉄)で10分ほど移動したところにある『Berwick Street』。
こちらは、1995年にイギリスのロックバンド”oasis”がリリースしたセカンド・アルバム「(What’s the Story)Morning Glory?」のジャケットとなった場所です。人や車が行き交う何気ないショッピングストリートでしたが、通りのレコードショップを巡ったりと、自分にとってもお気に入りのレコードの一つなので、その地でとても感慨深いものを感じました。

そして最後は、1966年にリリースされたThe Whoのファーストアルバム”MY Generation”の米国盤ジャケットに使用されていた『Big Ben』。

言わずと知れたロンドンを象徴する場所の一つエリザベス・タワーの時計塔(通称ビッグ・ベン)ですが、1859年に建てられた時計塔は、ちょうど昨年2022年に大掛かりな改修工事を終えたばかりで、非常に煌びやかな佇まいでロンドンの風景に溶け込み、この日も世界中から多くの人々が観光に訪れていました。

他にもロンドンの街並みは、至る所に歴史を感じる重厚な造りの建物が建ち並び、様々な文化と歴史が共存する美しい街でした。





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